【映】鴨川ホルモー
2009-05-05
本木克英 監督★★★☆☆
ほぼ原作どおり、よくぞ映像化しました、という感じ。
当初、何のサークルなのか判らないまま、戸惑いながらも流されていく感じとか、時が満ちて唐突にそれがリアルに体現される瞬間とか、原作同様の不思議さが体感できる作りになってるんじゃないかと、原作を既読で観た者の感想。
配役も素晴らしい。
主人公なのに、実は一番風采が上がらず情けない感じの安部こと山田孝之。
最初は一番情けないヤツ…みたいに見えるのに、完全に主役を食った感のある高村こと濱田岳。
とことんつっけんどんで、でもさり気ない気づかいと非凡さを随所に現す凡ちゃんこと栗山千明。
ひょうひようさ加減がたまらないスガ氏こと荒川良々。
イケメンなんだけど、時々仁王さんみたいな形相になる芦屋こと石田卓也。
いやまぁ、よくもこんなピッタリな役者さん連れてきましたね。
で、全体の作りとしては原作忠実だし配役は良いしで大満足…になりそうなもんなのに、ラストの展開を大きく変えちゃったのが残念な結果かも。
京都の名所案内にすべく場外乱闘ドタバタにしちゃったおかげで、凡ちゃんの非凡さ、大胆さ、素晴らしい戦略のほとんどが消し飛んでしまってる。
あれがラストの肝だったのになぁ、というのが一番残念。
それにしても、栗山千明の所作はいちいち美しい。
並んだ工具の上をついーっと滑る指先とドライバーを操る角度に惚れました。
意外なところに出てくる鶴光も、あまりに違和感なくて笑える。あんな設定、原作には無いんだけどねぇ。
あと、一番変なのが高村の相部屋の“一般人”!
どうして君らはそんなに意味不明なもんに何の疑いも持たないかのように付き合ってるの?!
原作にもそんな人居なかったよ!京大生って、素でそういうもんなの?! うっかり勘違いしちゃうよ?
とにかく、ラスト、戦術家の凡ちゃんが描かれきれてなかったので星3つ。
カテゴリ :映画
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