【本】雨にもまけず粗茶一服〈上〉〈下〉

 2009-01-25
松村 栄子 (ピュアフル文庫)
★★★☆☆

茶道なんか大っ嫌いな茶道の家元の息子が家出した。
成り行きで一番行きたくなかった京都へ行ったら、帰るに帰れなくなってしまった。
そしたらなぜか、一番関わりたくない茶道の関係者、それもやたらキャラが濃ゆ〜い人達ばかりが集ってくる。

夢もビジョンも何もかもが中途半端で何んにも考えてない兄ちゃんの成長物語。

とか書くと、すごく辛気くさくて抹香臭い話に思えちゃうけれど、本人のあまりの軽さと周囲の変な人達のおかげですらすら読めてしまう妙なお話。
その息子、かなりヤなヤツで、めっちゃ困ったちゃんなんだけど、どうにもお育ちが良いのが出てしまって結構愛されキャラなのがもひとつ共感し辛いか。
出来過ぎのもうひとりも、どうも何だかな…という感じ。

でもこれ、TVドラマにすると案外良いかも。
チャラ息子はイケメン俳優で良し。
脇を思いっきり癖のある大御所たちで固めるとかなり面白くなるかと。
息子の性格をもちっとだけ憎めない方向にすると受けるんじゃないかと思う。
茶道の神髄みたいなのもさりげなく出せそうだしね。


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【本】先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!

 2009-01-11
[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学
小林朋道 (築地書館)
★★★★☆

『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 』の前編(?)。
鳥取環境大学の先生が書いた、周囲の動物たちと学生たちの生態観察記録。

続編の『シマリス』にちらっと出ていたエピソードの詳細が書かれてたりして、ちょっと内容的にダブッてる部分も多い。
生き物に対する目線も面白いけれど、学生に対して利用してみたりけしかけてみたりする先生の行動の方がもっと面白かったり。
いろんな人が持ってくる贈り物が、猫が飼い主に運んでくる「贈り物」みたいで、呆れられてもいるんだろうが、それ以上に小林先生は愛されているんだなぁ…と。
それも人間行動学のタマモノ?

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【本】先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!

 2009-01-04
[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学
小林朋道 (築地書館)
★★★★☆

鳥取環境大学にいる、生き物が好きで好きでたまらないらしい先生が書いた、生き物たちの観察記というか、生き物たちとのドタバタ記。
生き物の中には、ホモサピエンスも入る。
学生たちをうまいこと協力させて、いろいろな観察をする、いろいろな実験をしてみる。
生き物の行動とホモサピエンスの行動を対比させてみる。
一番判りやすいのは、文字版「動物のお医者さん」といったところか。
解説をすれば難しそうな内容を、判りやすく軽〜く書いている。
軽いけど、本気ですよ、先生は。

ヤギの居る風景が楽しそうでした。
そんな駅前が実現したら見に行きたいです。
ヘビ好きとしては、脱走したヘビくんがなかなか可愛かったです。
犬も猫も、見る目が変わればいろいろな発見があるようです。

あんな大学へ行きたいと思わせてくれそうな本。
あんな先生の元で勉強できる学生は幸せそう。
でも、学生にそう思わせるのも、動物行動学のテクニックなのかもしれない。

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