【本】世にもマニアな世界旅行

 2008-12-22
山口由美 (新潮社)
★★★★☆

世間様からちょっと外れたモノが好き…という人間は、それが全く違う種類の趣味であっても、それが相当に突拍子もないほど極端でも、「マニア好き」というものがなんとなく理解できてしまったりするのかもしれない。
動物園の爬虫類館で、つぶらな瞳のヘビに思わず「かわいい!」を連発して周囲から奇異の目で見られてしまった身としては、共通の何かを感じてしまうのだ。
まぁ、実際には程度の差は天と地なのだけれど。

旅行記ではある。
が、自ら「マニア」を名乗るくらいで、その行き先はかなり極端な場所ばかりである。

 パプアニューギニア
 ナミビア
 ボルネオ
 コスタリカ
 スロヴェニア
 アラスカ
 イースター島

諸事情で日本人が結構好む、というか、異様なほど日本人観光客のメッカだったりする場所もあるのだけれど、筆者はそういう場所でも日本人も行かない様な所をより好んでみたりする、らしい。
およそ普通の観光とはかけ離れた環境でのエピソードなのに、うっかりちょっと行ってみたくなってしまうのは、たぶん筆者が本当にその土地と風土を愛しているからなんだろうと思える。
たった2〜3日でも、いかにも濃〜い旅の話を読んでいると、「4泊5日○○、××巡りの旅」なんてのがいかにもったいないか、という気にさせられる。

各国のお国事情とアクセス方法、そして一番良さ気な問い合わせ先を明記してあるあたり、「是非行ってみてね(はぁと)」という心意気をビシビシ感じるのだが、なかなかご期待には添えそうもないのが“マニア”たるところだったりして。

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