【本】探偵ガリレオ

 2008-10-12
東野 圭吾 (文春文庫)
★★★☆☆

ドラマ「ガリレオ」の原作本。
5つの物語からなる短編集。
刑事の草薙からの依頼で物理学者湯川が事件の謎を科学的に解明するお話。
5つともドラマで使われて、内容もほぼ原作に忠実なので、ドラマを先に観ていると既視感バリバリ。

実は東野作品は読んだことが無かったのだが、割と情緒的な記述の少ない人だなぁ…というのが印象。
人間関係の感情的な部分があまり掘り下げられず、“謎”の部分を淡々と解明している感があって、作者は元々理系の人、という話しも若干頷ける気がした。
たぶんそれ故そのままドラマにもし易かったんだろう。
草薙役を女性にしてしまっても何ら違和感がない。
逆にそんなところが、ミステリとしてはちょっと物足りないと感じられる部分なんだろう。
草薙と湯川の関係、犯人の動機など、もうちょっと心情的な部分で書き込んでくれるともっと面白いくなるんじゃないかと思った。

容疑者Xを読むかどうかは、謎。

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【映】容疑者Xの献身

 2008-10-04
西谷弘 監督
★★★★☆

フジ系月9ドラマからの映画化だが、きっちりした原作があるせいかそれぞれでまとまっているのが嬉しい。
タイトルに「ガリレオ」とつかないように、「ガリレオ」とは別物という感じで見た方が良いかも。
感情的な湯川先生を見るのがイヤな人は観ないのが吉。
でもちゃんと随所にドラマのテイストを入れてあるので、普段は映画あまり観ないけどこれは…という人も見易いかも。
品川くんがかなり可哀想な感じで出てるし。

全体に画面が暗い感じなのは天才数学者石神の内面の暗さを反映してるのか。
堤真一は風采の上がらない暗くて疲れ切ったおっさんを演じるのが上手いなぁ…という感じ。
もの凄く不器用な生き方が板についた感じが、かえってミスディレクションを呼ぶのかも。
ある意味石神は湯川よりずっと純粋なんだなと思ってみたり。

天才ゆえの孤高感や孤独感が良く判る石神に対してみると、湯川はどうも世渡りが上手すぎる感が強い。
ドラマで見せていた変人ぶりだと「天才」の違和感はあまりないのだけれど、映画で見せた感情的な情景で、彼は実は「天才」というよりは“相当に”頭の良い普通の人なのかもと思わされてしまった。

映画公開と同時にスペシャルドラマがあって、微妙に映画とリンクしてるのが上手いというかズルいというか。
タイミング的にはスペシャルを先に観てしまった人が多いと思うので、映画の途中で思わず「あ〜〜!」と声を出さないように、とだけご注意を。

それにしても堤真一って山登るの好きだね。
もしかして彼自身プライベートで登山する人なのかな。
あの時だけ生き生きしてたのは単に設定上の演出だけではなかった…のは気のせいか。

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